土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

ミッション・インポッシブル Fall Out(ネタバレ注意)

どのアクションで骨折したんだ?

たまには映画館で映画を見ようと思い立ち、レイトショーで見てきました。驚異の映画終了11時とはな…たまげたよ…さすがにこの時間ではポップコーンは食べられませんでした。食べてみたかったのに…

あらすじ:”IMFのエージェント“イーサン・ハント”と彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが、突如現れた何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、その最中にプルトニウムを奪われてしまう。イーサンとIMFチームは、プルトニウムを再び奪い返し、複数の都市の“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。この事件の裏側には、シンジケートの生き残り勢力が結成したアポストル(神の使徒)が関連しており、手がかりは“ジョン・ラーク”という正体不明の男の名前と彼が接触する“ホワイト・ウィドウ”と呼ばれる謎めいた女の存在のみ。だが今回のミッションに対しイーサンの動きを不服とするCIAは、敏腕エージェントのウォーカーを監視役に同行させることを条件とした。

イーサンはホワイト・ウィドウの信頼を得るため、やむなく収監中の敵“ソロモン・レーン”の脱走に手を貸すが、その影響で味方の女スパイ“イルサ”と対立してしまう。一方、同行するウォーカーはイーサンへの疑惑を深め、二人はやがて対決の時を迎える。

やがてタイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻の命まで危険にさらされる等、いくつもの〈フォールアウト(余波)〉がイーサン・ハントに降りかかる・・・。”(公式サイトより引用)

やべ〜〜〜〜〜〜〜映画でした。アクションすごすぎトム・クルーズおじさん…どこのアクションでも死んでもおかしくなかった。どこがすごいとか言えないんですよね…全部すごいから…ビルからビルへ飛んで渡ったり(ここで骨折したみたいですね、たしかに走り方が変でした)、ロッククライミングしたり…。なんか大丈夫か…死なないのか…?生きているから映画やってると思いますけど…。とにかく映画の中でアクションがないのは僅かなシーンで、見てる方ははらはらしっぱなしです。疲れるといえば疲れますが、心地よい疲れってやつですね…。

あとイーサンが程よい強さなのがいいですね。セガールチャック・ノリスみたいな強い!絶対に強い!ではないので、応援したくなるんですよね。わ〜!がんばえ〜!みたいな…結構やられて傷つくのでもう心配で心配で…もういいよ…お前頑張ったよ…みたいな…。

今回の敵は、ローグ・ネイションで逮捕したソロモン・レーンと、その後継者であるアポストルと、謎の男、ジョンラーク。そして、縄張り争いをしているCIAの長官とその部下、更には仲買人のホワイトウィドウ…とかなり入り組んでいます。まぁプルトニウム探してるわけだから仕方ないね…。ちょっとわかりづらくて混乱しました!(素直)最終的には、部下のウォーカーがジョンラークで、レーンと組んでたってことみたいですね…はい…

この今作最大の敵、ウォーカーがいいんですよ!ルックスもイケメンですね!性格?さぁ…

ウォーカーくん、ずっと程よくみんなの邪魔をし続けて、怪しく見えるけどまさか一番の悪とは思わないみたいな感じ、でもこいつが一番悪いって言われたら言われたで納得する、そういうめちゃくちゃうまい、悪役なんですね。

悪役と言えども一応正義はあって、まぁ俗に言うオジマンディアス(ウォッチメン)タイプですね、嘘です、今始めて命名しました。つまり、世界を平和にするために一つとんでもない大災害を起こし、その対応をさせることによっていがみ合う各国を協力させる。という世界平和のやり方です。大の虫を生かして小の虫を殺すという方法。

対するイーサンは大の虫を生かして小の虫も生かすことができるように、頑張ります!タイプ。ときには大の虫をも危険に晒すこともありますが…。そういうわけでこの二人はわかりあえないんです。もう戦うしかねぇ!!

ただウォーカーくん、見ている間ずっとばぶちゃんって呼んでいたくなるんですよ……。程よく邪魔なので、役に立たねぇなこいつ!って感じになっちゃう、それなのにおめぇの態度でっけぇな〜!!(煽り)っていう……。イーサンがベテランって感じなのも相まって、イキってる若造にしか見えないよ〜。上で彼の正義について述べてますが、あれは見終わったあとに考えたことですね…見てる間はばぶちゃん!!お前それだから!!みたいな。普通に詰めが甘いシーンありますし…しかもいくつも…。まぁそういうところがなくて35分前に実行されても困るのでいいんですけど……。かわいいし……。

もう一人の敵、ソロモン・レーンなんですけど……あのー……どちら様ですっけ……

前作のローグ・ネイションでの敵の影響力が世界にまだあって…みたいな感じなんですけど、ローグ・ネイションの記憶があんまりないので、あ〜こいつ誰だっけ…なんかいたな…なんだっけ…っていう感じになりました。まぁあのなんか…こいつのおかげで大変な目に合いましたけど、捕まってよかったね!って感じ。こいつの考えは多分ローグ・ネイション見た方がいいです。機会があったら見ます。

これと同じ流れで、今回のヒロインの一人であるイルサについても、これ誰だっけ…ってなるんですよね…この人もローグ・ネイションで確認します。ただめちゃつよのヒロインなんでそういうところはグッドですね、ベンジーより普通に強いです。バイクシーンめっちゃかっこいい。スナイプしてるけど弾は一つも当たりませんでしたが…仕方ないね、あそこで死ぬと話終わっちゃうし…。

仲間たちもね〜、このイーサンのチームって最高なんですよね〜、何がいいって、みんなイーサンに全幅の信頼を置いてるんですよ。イーサンも無茶ぶりするし、みんなもイーサンに無茶振りするし。でも仲良し!なんですよね。世界を救うチームの仲間内のギスギスとか見ても正直あれなんで…ねっ!何とは言わんが…。なので長官死んだのはショック…悲しい…本当は生きててエンディングでピースしながら出てくると思ったのに…

今回はイーサンの苦悩もつらいんですよね。それが今までと違うかなって……。出だしからイーサンの悪夢で始まるように、今回のイーサンはずっとアクションだけでなく追い詰められているということがわかります。なんだか焦ってるように見えるんですよね。若いウォーカーとかいうのがいるからかもしれないけど……。

彼の苦悩は、世界を助けなきゃいけない。でも顔も知らない誰かを助けるのに、みんなを犠牲にしてしまうのか?ということ…なのかな〜と思います。大切な仲間も、愛する女性もみんな自分のせいで危険に巻き込まれていくみたいな…実際そうなんだけど…

いやもうこっちとしては、なんでイーサンそこまで世界のために頑張るんだよ…もういいよ…頑張ったよ…っていう気持ちになりまくりなんですけどね!あんなにボロボロになってまでやらなくてもいいよ…誰からも称賛されないのに…どうして…そんな世界に…って…

でもラストシーン、元奥さんに、それこそ互いの間には親愛の存在する奥さんに、イーサンは生き方を肯定される。ただの肯定ではなく、イーサンのおかげで自分も尊い道を見つけることが出来た。感謝していると言われるんですね。もうこれだけでいいんですよ。

このとき彼女は本当に危険な目にあっていて(なにせ核爆発間近)、お世辞とかじゃないんですよ、心からの本心で…私はあなたの生き方のおかげで本当の生き方を見つけたわ。って…イーサンが一番言われたかったことなんですね…これが…彼女が危険な目にあうのを本当に恐れていたから……彼は報われたんです…よかったね…でも体に気をつけてね、頼むよ。

なんかラストはホワイトウィドウとCIA長官が勝ち逃げっぽかったけどまぁ…いっか…うん…CIA長官はなんだかよくわかんなかったけど…うん…

ずっとはらはらしっぱなしなので、起承転結がめちゃくちゃに見えてかなり起承転結に則っていて話も王道で見やすいのでめちゃくちゃおもしろいです!見て!!