土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

AI崩壊

あらすじ:天才科学者の桐生(大沢たかお)が開発した医療AI「のぞみ」が、国民の膨大な個人データを基に、人間を選別し殺りくを始める。人々がパニックに陥る中、AIを暴走させたテロリストと断定された桐生は逃走を図るが、警察のAI監視システムによって徐々に追い詰められていく。一方、桐生の義弟で「のぞみ」を運営する企業の代表を務める西村(賀来賢人)は、事態の収束に動いていた。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/368833/story/

崩壊しているのはこの映画ですわ〜〜〜〜!!!!!!!

40年前くらいからタイムトリップしてきた人が作った映画なんですの!?信じらんねぇですわよこの映画。でもこれ東大大学院の教授が技術監修してんですのよね。もう無理ではありませんこと?もう日本じゃAIは発展しないんですわ!!(悲観主義

私も決してAI技術に明るい人間ではありませんわ。それでも、この映画のAI周りはクソでございますわね。というかそもそもこの映画そんなにAI関係ありましたかしら…?なんか…AIが自我に目覚めて人類は滅ぼすべきだわ…になるならまだしも、トロイの木馬で乗っ取られてAIおかしくなっちゃった!ってもうこれAIである必要あるのかしら?

それに、このAIがどういうAIなのかがかなりふわふわしてますわ、ゆるふわですわよ。

医療AI←よくわからないけどそういうのもあるかもしれませんわね。

医療AIが病院やその関係に広まっている←まぁそれはそうでしょうね。

日常生活でも医療AIが普及している←うーん…まぁ日常生活に潜む病気のリスクを発見して…

車の運転とか、銀行口座とかも医療AIが担ってます!←なぜですの!?それは医療AIのやることではなくってよ!!

本当にAIについて何も知らないんですの?もしかしたらそういうAIも作っているかもしれませんけれど、医療には医療のAI、交通には交通のAI、とそれぞれ別のAIでやりませんこと?なぜ一つのAIでやるんですの…?

またAIによって仕事を奪われた!AI反対!と言うデモをしている人々もいるんですけれど、これもどう考えてもこういうSFでは技術への反感を持つ人々がいるもんだよね〜という適当な考えでやってるに違いありませんわ。結局この人達についてはなんの解決もないまま話が終わります。一体なんのために出したんですの?

そして、AI周りもひどいんですけれど、よく見るとその他の部分のストーリーもかなりひどいですわ。

何よりちょっとな…と思ったのが、話の結末が家族最高!絆最高!くぅ〜家族の絆最高〜!!絆があればすべてが解決!というストーリーですわね。

本当にAI崩壊の解決方法が家族の絆なんですわ。えぇっと…あのですわね…確かに王道といえば王道なんですけれども…その王道ってもう…30年は前の話で…

あまりにも考えなしですし、解決をぶん投げていると言っても過言ではありませんわ。

それと気になるのは、この…家族の絆は素晴らしいものなんだ!というのを、このご時世にただ出してくるのは…大丈夫なのかしら…と思いますわ。

もちろん家族の絆について主題にした映画はありますし、あっていいと思いますわ。それでも、家族に悩んでいる人も多い中、このような、他の方法でAI崩壊を解決することが出来る中安直な家族の絆最高!でいいのかしら、と思わずにはいられません。

プリンセストヨトミ等邦画にはたまにありますけれど、適当に入れた要素が、ポリティカル・コレクトネスやモラル、倫理といったセンシティブな事柄に雑に触ってしまうみたいなことが多いように感じますわ。そういう意識が変わっていってほしいと思います。

この映画もイヌー界隈が擦っていたんですけれども、やっぱりイヌー界隈が擦っているところが面白いのであって、この映画そのものが面白いわけではありませんわね。というか、よくイヌー界隈もこんな映画擦れますわね!