小さい木が立つ庭のある家に住む、4歳で甘えん坊のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に対する両親の様子に困惑していた。ある日、くんちゃんはセーラー服姿の女の子と出会う。彼女は、未来からやってきた自分の妹で……。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/362741/story/
いやくんちゃんの声!!(ノブお嬢様)
くんちゃん4歳だったんですの…今知りましたわ。4歳だとわかると余計にくんちゃんの声!!になってしまいますわよ。
芸能人を起用して訴求力を高めたいということはよくあることとは思いますけれど、やってみて疑問とかお持ちにならなかったのかしらと素直に思いますわね。これ4歳児の声じゃありませんことよ。くんちゃんが自転車に補助輪なしで乗る!ってときに声をかけてきてくれた子どもたちの声の方がよっぽど4歳児してましたわ。
更に言うならそこまで子どもっぽくもないですわ、本当に…途中で謝って他の役をやってもらうとかして、交代とか出来なかったのかしら…
私は普段子どもと関わらない生活をしておりますからこれが4歳児のリアルなんだが???とか言われたらそうですか…と引き下がるしかありませんが、少なくとも言われることはないでしょう。
主役の声が全く子どもっぽくないことを除けば、評判ほど悪い映画とも思えませんでしたわ。やり玉に上がっていた家族観が古いというのは、正直言って細田守にそこは期待していないので無視したというのもありますけれど…
今まで家族の中心にいたと思っていたのに、そこに突然””””””妹””””””なる存在がやってきて、両親はみんなそっちにかかりきり、自分のことは無視されてる…と思ったくんちゃんが「みらいちゃんすきくない!」というのはごもっともというよりほかなく、そこまでくんちゃんにイライラするみたいなことはありませんでした。嘘つきましたわ、ちょっとイライラしましたけれど…でもくんちゃんがこうなるのは仕方ないと思いますわ。現実だとどうしてるんでしょうね。
基本的にくんちゃんが成長して、自分はみらいちゃんのお兄ちゃんなんだということがわかるようになるのが話の目標なので、途中途中のエピソードはウマ娘で言うところのサポカの育成イベントみたいなものですわね。
ひいじいちゃんだけやたらかっこよかったのでSSRですわね、ゆっこはRだと思いますわ。
最後の架空の東京駅イベントがやたら怖かったですわ、オマツリ男爵と秘密の島みたいになってましたわ。ああいう怖い細田守が見たい方にはおすすめといったところかしら、いるのかしらそんな方…
上で声優さえ除けばと言いましたけれど、もう一つありましたわ。それは家の構造ですわ。
どうなってますのあの家は!!!!????
現実的でないというよりも、子どもと高齢者に優しくなさすぎますわ。玄関と家の一部が半地下、居間が一階、トイレとか個々人の部屋(?)が中2階になっている、狭小住宅にありそうといえばありそうなんですけれど…
おわかりかと思いますが、この家階段が多すぎるんですわ。しかもみんな急ですし、もしくは神社によくある歩きづらい間隔の階段が多いみたいで…いつかくんちゃんが落ちて怪我をするのでは?とかみらいちゃんから絶対目を離せないな…ということが映画を見ていても気になって仕方ありません。ていうかこれから子どもが生まれるってわかってるのにこんな家建てる父親さぁ…って感じですわね。
思い出したので言わせていただきたいんですけれど、この映画、やっぱり宣伝もちょっと悪いと思いますわ。だって、未来のみらいちゃんが来て…!?みたいな感じだと、今までの細田守の感じからいってもっと冒険というかなにかそういうものを期待したんですけれど、全然そんなことなくて、そういうのを期待していると、ものすごく退屈に見えますわ…宣伝でもっと…うまい感じに伝えきれなかったのでしょうか…
確かに気になる点がいくつもあるのは確かなんですけれど、そこまで悪くなかったというのが正直な感想ですわ。まぁ映画館で見たいかって言われたら普通にNOですけれど…