土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

ミッドサマー

あらすじ:思いがけない事故で家族を亡くした大学生のダニー(フローレンス・ピュー)は、人里離れた土地で90年に1度行われる祝祭に参加するため、恋人や友人ら5人でスウェーデンに行く。太陽が沈まない村では色とりどりの花が咲き誇り、明るく歌い踊る村人たちはとても親切でまるで楽園のように見えた。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/370087/story/

日々の生活でストレスを抱えているので癒やされると話題の祝祭に遅ればせながら参加いたしましたわ!!

まぁ当たり前なんですけれど癒やされないですし、そもそもなんでこれあんなに流行ったのかしら…?というのが正直な感想ですわね。何が…何がそんなに良かったのかしら……?

確かに、伏線とその回収がすごく上手で、更に言うなら、意図的に回収しない伏線によって見た人に考察をしたくさせるフックの残し方も大変お上手と思いましたわ。例えば、本当に家族は自殺だったのか?や、ルーン文字やこの儀式の意味とは?、この村は一体?というところは大変考察のしがいがあり、Twitterでも公開直後にこの辺りは大変盛り上がったように記憶しておりますし、村にTRICKの二人がやってきたら…?ネタはかなり擦られましたわね。

そういう方面では大変いい映画だと思いますわ、これが流行った理由ですわね!解決!一件落着ですわ!

ただ、個人的には映画の面白さというのは必ずしも伏線と回収、そして考察にあるわけではないと思っていますので、そういう点に大きく努力値を振った映画は、私にはそこまで刺さらなかったですわ。別にそこまで考察することがすごく良いこととは思いませんので…考察する余地もないような映画ばっかり見てるからだと言われてしまいますとぐうの音も出ませんけれど…

他は…別に何もないですわね…本当にそんなに面白くなかった……ーという感じなので、別にわざわざ言うこともないというか…

なのでここから下は細々とした不満ですわよ。

まず疑問なのは、家族が自分を残して無理心中したあとでまだ気持ちが不安定なときに、彼氏の旅行について行くか?というところですわね。行く…のかしら…?私は考えたくありませんけれど、その状況だとしたら、ちょっと行けそうにありませんわね…作中無理心中から時間が経っているのはわかりますけれど、なかなか行けそうにありませんわ。

もう一つ、そもそも彼氏が男友達と旅行に行くぜ〜ってなっているときに、彼女ってついていくものなのかしら?私はアメリカの文化に明るくありませんので知りませんけれど、向こうではそういうものなのかしら?つまり、いやついていかないだろ…誘われてもないし…ということですわ。

もうこの前提条件がかなり謎ですわ。

次に、フィールドワークをする学問を修めている割に、フィールドワークをする際の心構えみたいなのが…全然なさそうな感じなのが…そんなんだからお前…ってなりますわね。これはまぁ話の都合上こいつはそういう無神経な人間なんですよ、だから仕方ないんですよということをメッセージなのかなと思えば仕方ないかもしれませんわね。

あぁ思ったよりありませんでしたわ!ひどい映画とも思わないですけれど、そこまでいい映画とも思わない、薄味な映画でしたわ。絵面は派手なんですけれど、物語の筋としては派手なところはあんまりありませんでしたわ。先に情報を見すぎてしまったからかしら。

最後に気になるのは、この村の宗教は本当に何十年も続いている土着の宗教なのかしらということですわ。本当は、もっと最近に出来た新興宗教なのではないかしらと思うことがありますわ、皆様はどうお考えになれるかしら。こういうところがこの映画がウケたところなんでしょうね。私はこの考察を広げるつもりはありませんけれど、新興宗教説を唱えている人がいたら見てみたいな〜くらいは思いましたわ。

でもカルト宗教ってこうやって勧誘して神秘体験させてるんだなって思うと怖いですわね。あんまりシームレスなので…

大学生の頃に、「どこかでお会いしましたよね?」と声をかけてきてパーティに行きましょうと言ってきた人がいましたけれど、やっぱりこれってそういうことなのかしら…今になって怖いですわね……