土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

太陽は動かない

あらすじ:秘密組織に所属するエージェントの鷹野(藤原竜也)と相棒の田岡(竹内涼真)は、心臓に爆弾を埋め込まれてしまう。24時間ごとに死の危険が迫る中、人類の未来を左右する次世代エネルギーに関する極秘情報の争奪戦が始まる。各国のエージェントたちを相手にする二人に、次々と困難が降り掛かる。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/368437/story/

えっ!?今年3月公開の映画をもうAmazon Prime Videoで!?

出来らぁ!!!

驚いたことに、今年の3月に公開の映画がもうアマプラに入っていましたわ。映画ってこんなに早くアマプラ入りするんですのね。出来が悪かったからかしら……

先々週、先週と原作付きの割と成功している、とはいえ原作を知っているとちょっと不満の残る映画を見てきたのですが、この映画を見ると「ファブル」や「孤狼の血」の出来で文句を言うのは贅沢だったとはっきりわかりますわ。

下半期にいきなりこんなものにぶち当たってしまうとは思いませんでしたわ。というよりも、この映画自体が完全に伏兵◎でしたわ。全く知らない映画でしたので…

この映画の問題はとにかく、今やっているシーンがなんのシーンなんだか全くわからないことですわ。このシーンはなんですの?!という疑問が頻発いたしますわ。

なんの説明もなく主人公の回想シーンに突入するんですけれど、こちらとしましては主人公について何も知らされておりませんので、全然知らない子供が女の子の着替えを覗き見している性犯罪シーンを見せられますわ。このシーンをこのご時世に子供時代の懐かしい思い出―――みたいなノリで出してくるのはどうかと思いますわよ。それに加えて友達の障害者の弟の描写もいいのかしら…?と思うような描写でしたわ。出ましたわね、日本映画特有の倫理観のなさ、モラルの低さが…

それはともかく(正直言うとともかくと言いたくはないですわね)、これが主人公の過去回想だとわかるのは、まぁ突然始まるくらいですし、登場キャラも少ないからこれ主人公の過去なのかしらね…とこっちが映画に合わせるからであって、本当になんの前触れも必要性もなく出てきた子供たち!田舎の風景!なので、本当に意味がわからず戸惑うばかりでしたわ。

どうも主人公は子供の頃からスパイとして育てられたんですよという説明だったようなんですけれど、知りませんわよそんなこと!その割に結構スパイとしては無能ですわよね?何一つとしてかっこいいところはなかったように思いますけれど。

この主人公の過去シーンと現在のシーンが交互に襲いかかってくるせいで、全てのシーンがこれなんのシーンなんですの!?状態になってしまい、話が意味不明な上につまらなくなっています。そもそも交互に襲いかかってくるせいでテンポが死んでいますから仕方ありませんわね。何も仕方なくないんですけれど…?

テンポもメリハリも終わっているので、どうしても盛り上がらず、約120分、アクションもあるはずなのに平坦な映画になってしまっていますわ。

こういうスパイで相棒がいる映画といえば、相棒との絆で盛り上がることももちろんあると思うかもしれませんけれど、その点でもこの映画は隙のない作りをしていますわ。

というのも、相棒と絆を深めていく描写が一切ないんですわ。正直相棒はなんのためにいたのかすらわかりませんわ。この映画から相棒をカットしても、特に問題はありません。なのでクライマックスの相棒助けるために頑張ってるシーンも、全然盛り上がりませんわ。今まで絆を深めた描写もないのになぜ突然一生懸命になってるんだこいつ…?としかならないからですわね。

もっと正確に言うと、主人公と敵モブだけ出しておけばこの映画は成立したと思いますわ。敵についても基本的にジョーカー・ゲームでも見たような薄い峰不二子エミュレーション女キャラと無能敵スパイ男しかおりませんので…これだったら敵がめちゃくちゃいっぱいいて、一対多数アクションしていた方が幾分マシですわね。

おそらくそれもこれも主人公の過去シーンがやたらあるからですわね。目の敵にしてるみたいになってますけれど、なんのためにあるシーンなのか本当にわからないんですわ!

文句はもっとあると思うんですけれど、何せ本当につまらなかったので脳の方で記憶の消去にかかっていて、もうよく思い出せませんわ…久々にすごいものに出会ってしまいましたわ…

ドラマ版があるらしいので、もしかしたらそれを見ていないとわからないのかもしれませんわね、まぁここまでつまらない映画見てドラマ版見てみようとは思いませんけれど

これが2021年公開映画だと思うと本当に気が重いですわね…公開4ヶ月でアマプラ入りってやっぱり…そういうことなのかしら?ご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひご連絡くださいまし!