土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

犬鳴村〜恐怖回避バージョン〜

あらすじ:臨床心理士の森田奏(三吉彩花)の周りで、不思議な出来事が起こる。奇妙なわらべ歌を歌う女性、行方不明になった兄弟など、彼らに共通するのは心霊スポット「犬鳴トンネル」だった。さらに突然亡くなった女性が、死ぬ間際にトンネルを抜けた後のことを話していた。奏は何があったのかを確かめるため、兄たちと一緒に犬鳴トンネルに向かう。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/369370/story/

あらすじに全然知らないストーリー書いてありますわよ!?

(実際には、お兄ちゃんが勝手に犬鳴トンネルに行って行方不明になったりなんかあったりしたので、主人公も犬鳴トンネルに行く羽目になりました。です。完全に単独行動です)

夏!といえば、ホラー!ということで、ホラー映画を見ることになりましたわ!しかし、同志お嬢様も私も極度のビビリのため、トイレにいけなくなってしまうかも?と、恐怖回避バージョンを見ましたわ!

まぁ結論から言うと全く必要のない配慮でしたわね!

まずはその恐怖回避バージョンにおける配慮フィルターについてについて簡単にお話いたしますけれど、恐怖緩和フィルターが…スベってますわ!

恐怖緩和フィルターが、20年くらい前のプリクラの効果or動物番組の動物たちに喋らせてる吹き出しの2択なので、恐怖で直視出来ないというよりもいたたまれなくて直視出来ないみたいな感じでしたわ。それに後述しますけれど、別にホラーとしてそこまで怖くないっぽかったので、別にこれじゃなくても良かったですわね。

まぁ恐怖緩和フィルターがスベってることは映画の本質ではありませんからね、そこまで問題ではないと思いますわ。

問題なのは、ストーリーがまとまりを欠いていることと、ツッコミどころがやたらと存在していることですわね。

まとまりを欠いているというのは、主人公の勤務する病院に来ている男の子に幽霊がついているくだりのことですわ。このくだりのせいで定期的に病院に舞台を移す羽目になるんですけれど、そのせいでテンポが悪くなっています。

しかも、この男の子話になんの意味があったのかというと…特にないです!

むしろ、男の子も犬鳴村の血を継いでるとしてしまったせいで主人公の特別感が薄れたので、なかった方がよかったと思います。この男の子の存在はなんのために作られたんでしょうか!全くわかりませんわ!

ツッコミどころというのは本当にたくさんありますけれど、一番「そうはならんやろ…」となったのは、幽霊に実体があることですわね。

めちゃくちゃ実体があるので、主人公に直接触れてきますし、映写機を使って主人公に隠された犬鳴村真実も教えてくれます。道具を操るくらいなら他でも見ないことはありませんけれど、それは言わば超能力で操っているようなもの、この幽霊は違います。普通に手で触って動かしてます。ゆ、幽霊なのに…

次はやはり…もうほぼ生きてる人間みたいな幽霊くんが教えてくれる犬鳴村真実かしら。この周りがすごく…なんですわ!

犬鳴村はダムに沈んだという設定なのですが、昭和なのになぜか村人を根絶やしにすることによってダムを作ったとしているところがもうめちゃくちゃですわ。昭和なんだからもうちょっと…お金で買収とか…出来ないんですかね…?っていうかダムを作ることについてこう…村議会とか、県がどうしたとかそういうことは…一切なかったのかしら…?それもなく突然電力会社が、ダム作りたいので村人全員殺します!!はいくらなんでもめちゃくちゃですわ。

あと、犬鳴村の血を継いでいる人たちが、精神的におかしくなったからなのかよくわかりませんが、突然暴れだして人を噛んだり、食べ物を犬食べしたり、牙が長くなったりするのを見ると、もう滅んでおいた方が…いいんじゃないかしら!?って感じになるんですよね、エルディア人なのかしら?

あと、突然タイムスリップしてダムに沈む前の犬鳴村に主人公が行って、赤ん坊のおばあちゃんを助けるくだりも、なんで突然タイムスリップを…?って感じで、一瞬なんだかよくわかりませんでしたわね。タイムパラドックス起きてるけど大丈夫なのかしら?まぁそんな細かいこと考えてるとは到底思えない作りなのでいいですけど…

この監督がかつて呪怨を撮ったという事実が一番ホラーですわね呪怨については、見ていないので何も言えないのですが、Jホラーではリングと双璧をなす作品であることは確かですわ。それなのに…その監督から出てくる映画が…これとは…

事実は小説より恐怖なり、ですわ。