土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

昭和極道怪異聞ジンガイラ/仁我狗螺

あらすじ:極道にして日本各地を転々としている呪術師・香具師の江州梅本一家のサジキ・ジントウ(正木蒼二)とその弟分クゼ・サブロウタ(高東楓)は、兄弟杯を交わした梓黒組の親分が行方不明になったことを受けて様子を見にやって来る。そんな中、彼らは梓黒組の聖域とされ、結界が張られた森へと入ろうとする。梓黒組若頭・縣(大和克巳)の制止を振り切り、樹海の奥深くへと突き進んでいくサジキとクゼには、ある秘めた目的があった。だが、その前に異形のモノが立ちはだかる。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/349418/story/

今あらすじ見て初めて内容がはっきりわかりましたわ〜!いつもこんなこと言ってますわね…

極道は博徒香具師の2つに別れ、香具師の方は呪術を身につけているという独自の設定が冒頭で説明されます。コレ自体はふーん、面白そうじゃない?と思うのですが、思うのですが…

なんか…それだけですわね…

正直、あまりヤクザ要素が活かされている感じもせず、かといって主人公は呪術が全く使えないので呪術要素もなく

怪異と極道をくっつけよう!この発想自体は面白いですし、寡聞にして知らないのですがもしこの手のジャンルがあればちょっと見てみたい気もするのですが、この映画ではちゃんとくっついてなかったと思いますね。

呪術を使えない主人公の代わりに呪術を使っているのはこの映画で一番キャラ立ちしている舎弟のクゼで、彼は見た目からして顔に垂れ幕をしているといういかにも呪術使えるキャラなのですが、作中の活躍は全部このクゼです。主人公たちが入った別次元から脱出するためのアドバイスもこいつ、別次元内の敵と戦うのもこいつ、全部こいつ!主人公…いらないんじゃ…

ストーリーはまぁこんな感じで実に大味ですが、ホラーということでホラー部分が怖ければまぁと言えなくもないのが、ホラー映画のいいところですわよね!

で、この映画のホラー部分がどうなのかと言うと、まぁよくはないですわ…つまり…全体的にだめってことに…

この映画のホラー部分は、別次元を移動するときのハウリングとぐるぐる回るカメラ(別に怖くない)と、箱入り娘とかいう結界内から侵入者を排除してるALI PROJECTのアルバムジャケ写みたいな女性が担っているのですが、いかんせん…別に怖くないんですねこれが。

別次元に移動しているというのも、正直な話全部近所の裏山?みたいな手入れのされていない山中しか映らないため、移動している実感もないし、移動することになんのペナルティもないっぽいので、単純にテンポを悪くしているだけと言えます。

箱入り娘の方はと言えば、主人公サイドを殺してこようとするのは怖いんですけれど、素早いわけでもないし、なぜか戦闘もあんまり強くない徒手空拳だしで、怖さはほとんど感じませんでした。

こうやって書いていくと全然怖いところないとしか言いようがないんですけれど、見るからにB級という感じなので(すべて同じ場所で撮影されている・本当に知らない俳優さんしかいない)、そこまでエネルギー使うほどの映画ではないんですよね…つまらないということは事実なんですけど、プリンセス・トヨトミみたいなお金使ってこれ!?みたいなのはないので…もう一生プリンセス・トヨトミのことを擦るかもしれませんね。クソ映画なので。