土曜映画お嬢様部活動日誌

毎週土曜日に見てる映画の感想です

バットマン(ティム・バートン版)

オレの顔を1ドル札に

唐突にジョーカーが見たいな…と思い、どうせならジャック・ニコルソンヒース・レジャー、どっちも見るかぁ〜と思い借りてきた映画バットマン第一作…ではなかったですが、ティム・バートン版では第一作だから…

バットマンが社会に認知され始めたころの物語、バットマンと宿敵、ジョーカーとの戦いを描いた映画です。

バットマンがとにかく渋くてクールなんですね〜マイケル・キートンがめっちゃかっこいい。でも最初は全然目立たない。バットマンは印象深いけど、ブルース・ウェインは目立たない。新聞記者のヒロインも全然気付かない。ていうかこの人の相方みたいな人誰?一瞬マイケル・キートンと区別つかなくて困ったわ…(全然顔が違います)

バットマンは全然特殊能力はないけど、自前の肉体(めっちゃ鍛えてる)とお金と執事の力で頑張っている。でも孤独だ、普通の人間だからこそ、他の人間に隠していることが何より寂しいんだなって…。もしただの人間でなければ、仮に正体を明かしてわかりあえなくても、もしかしたらそんなに傷つかずに済むかもしれない、自分は人間じゃないので。でも彼は普通の人間だ、だから余計に正体を明かすことに慎重になる。ヴィッキー(正直いつ彼女になったのか全然わからなかった)に正体を明かすときもかなりためらっている。

それとは対照的にジョーカーは常にありのままの自分でいる。仮面のような顔をしているが、これが完全に素顔で、建前のない本音だけの姿で、バットマンがなりたくてもなれない姿だと思えた。皮肉にも、悪役には出来て、正義の味方には出来ない。ジャック・ニコルソンなのでうまいんですねぇ…動きがね…美術館なのかレストランなのか、の場所で芸術作品に手を加えていくところがいいですね、たまに気に入る絵があるのが面白い。

バットマンとジョーカーの因縁がわかりやすく示されているのと、バットマンとジョーカー、ブルース・ウェインとジョーカー、バットマンとジャック・ネイピアのすべてのパターンが示されているので、二人が宿命のライバルになることも違和感がありません。当然のものとして提示されます。ここもすんなりと納得できてよかった…たまに、は?なんで?っていうのもありますから…何とは言わんが…

全体的には暗いんですがポップな感じがしました。ダークポップって感じ(ひねりゼロ)

ただですね、最後に彼女ともっと仲良くなったよ!みたいなシーンがあるんですが、実はこれの次の作品を先に見ていて、そこで彼女を見た気がしないんですね…別れちゃったのかな…